Mood Hall

ムード・ホール

監督・脚本・編集
カワイオカムラ
© Kawai+Okamura

Mood Hall

original

  • 監督・演出・アニメーション:
    カワイオカムラ(川合匠・岡村寛生)
  • 音楽: 原摩利彦
  • オープニングタイトル: 水野開斗

side B

  • 監督・演出・アニメーション:
    カワイオカムラ(川合匠・岡村寛生)
  • 音楽: Kazumichi Komatsu
  • オープニングタイトル: 水野開斗

Introduction

イントロダクション

2016年、『ムード・ホール』は、
カワイオカムラの回顧展の最新インスタレーションとして発表された。
カワイオカムラ9年ぶりの新作で、個展全体のサウンドディレクションを原摩利彦が担当した。

2019年、『ムード・ホール』は一編の映画作品として完成し、
京都の映画館出町座でロードショー公開された。音楽はもちろん、原摩利彦。
33分33秒の濃密な映像&音楽世界を、映画館のスクリーンとスピーカーに出現させた。

2022年、『ムード・ホール』は、Kazumichi Komatsuによって音楽が全面的に書き改められた。
インスタレーションでもなく、映画館でもなく、配信を前提に作曲された。
映像を楽譜のように読み込み、音をぶつけて映像が変化するほどの影響を与え、
独特の浮遊感によって各編をつなげた。
Komatsuの大胆な解釈によって再構築された『ムード・ホール』は
『ムード・ホール side B』と命名された。

Chapter

章題

Scroll

序章–第三種接近遭遇

演出:岡村寛生

  • 紳士と婦人
  • 巨人
  • 空中浮遊
  • 流れ星
  • ドッペルゲンガー
  • 超常現象
  • 地球
  • サイン
  • 契約

まぐれ穴のまぐれ者

演出:岡村寛生

  • プール
  • 廃墟
  • 水面疾走
  • 裸婦
  • 眠る人びと
  • 長髪の二人組
  • 飛行する巨人
  • 超常空間
  • グリッチ
  • 沈溺

ホモ・ルーデンス

演出:川合匠

  • 洋館
  • 紳士と婦人
  • 赤いドレス
  • リトルピープル
  • 砂の穴
  • 飛行巨人
  • 集団競技
  • 転倒
  • 疾走
  • 裸婦
  • フェアリーチェス

ルームス

演出:川合匠

  • 夜明け前
  • ガラス張りの密室
  • 紅白
  • 紳士と婦人
  • ダンス
  • 集団浴場
  • 異時同図
  • 赤いドレス
  • 四角
  • フレーム・イン・フレーム

増殖Ⅰ

演出:岡村寛生

  • 洋館
  • 紳士と婦人
  • 異時同図
  • 同一動作
  • 同期とズレ
  • 空中浮遊
  • 微笑
  • エコー
  • 転倒
  • 反転空間
  • パズル
  • デジタル・ツイン

ムード・ホール・ストリート

演出:川合匠

  • 夜明け
  • 巨婦
  • ビルボード
  • 飛行する巨人
  • サーチライト
  • 原子炉
  • 長髪の二人組
  • ダンス
  • ランナーズハイ

増殖Ⅱ

演出:川合匠

  • 視点分離
  • 紳士と婦人
  • 疾走
  • 転倒
  • 離脱
  • 非接触
  • 四角
  • 同期とズレ
  • エコー
  • 赤いドレス
  • ブレイク・オン・スルー

ブルースカイ・フロム・ペイン

演出:川合匠

  • 砂漠
  • ナゴール
  • 婦人
  • 高飛込み
  • 転生
  • 同期とズレ
  • 巨人
  • 四角
  • 赤いドレス
  • ヒーローズ
  • 摩天楼
  • 救済
  • 地球

Profile

プロフィール

Direction, Screenplay, Animation

Kawai+Okamura

カワイオカムラは2人組映画監督。『コロンボス』(2012)で、第53回クラクフ国際映画祭短編部門アニメーション最優秀作品賞、アルスエレクトロニカフェスティバル2014で栄誉賞などを受賞した。完璧主義者として知られ、寡作だが、共にもう50歳も半ば。「時間ないぞー!」を掛け声に、次なる新作にとりかかっている。

Music

Marihiko Hara

原摩利彦は作曲家。NODA・MAPや名和晃平の舞台、ダムタイプでの活動でも知られる。カワイオカムラとは2009年からコラボレーションしている。新たな代表作ともいうべきフルアルバム『PASSION』(2020)を経て『ALL PEOPLE IS NICE』、李相日監督『流浪の月』のサウンドトラックをリリース。

Twitter: @marihikohara

Music

Kazumichi Komatsu

Kazumichi Komatsuは音楽家、DJ、美術家。大学在学中からMadegg名義で国内外の多彩なジャンルのアーティスト達とコラボレーションをしてきた。『ムード・ホール[side B]』では映像を楽譜のように読み込み、一分の隙もない精緻な構成で包み込んだ。初の個人名義のフルアルバム『Embos Star』を2020年に発表。

kazumichikomatsu.com

About

ムード・ホールについて

“世界が終わるまでに必要な、33分33秒”

滅びかけた地球。生き残った人々が興じる不思議な遊び、
「ムード・ホール」。

現われては消える謎の中高年紳士と美女。
リトルピープル。巨人。パーティー。砂漠。プールの底。ダンス。
繰り返される昼と夜。実験的、芸術的、冒険的、半SF、
半ミステリ的スケッチによる高密度の迷宮世界。
言葉を排し、見ること、聴くことだけの世界へといざなう、傑作映画!

監督・演出・アニメーション
カワイオカムラ(川合匠・岡村寛生)
音楽
[original]原摩利彦
[side B]Kazumichi Komatsu
オープニングタイトル
水野開斗
​制作・配給
カワイオカムラ
  • 日本
  • 2019
  • カラー
  • DCP
  • 16:9
  • ステレオ
  • 33分33秒
  • アニメーション、エクスペリメンタル、ミステリー
  • 台詞なし

Catalogue

カワイオカムラの全てを知りたい人は
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カワイオカムラ本人による貴重なテキスト/カワイオカムラ、原摩利彦らへのロングインタビュー/佐々木敦による「コロンボス」論考/青木淳悟ら多彩なゲストによるエッセイ群/川合と岡村、2人の人生が交差するハートフルな年譜/全部見たい!ファン垂涎の作品リストなど、映画『ムード・ホール』の予感に満ちた、2冊組!
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Pamphlet

2021年の第13回恵比寿映像祭参加時に制作された、『ムード・ホール』のためのパンフレット。
収録内容は、監督最新インタビュー「たとえ新しいことではないとしても、実験を続けなければ。面白いアイデアを生むために。」、佐々木敦による批評「『ムード・ホール』は、なぜ「映画」なのか?」、監督自ら書き下ろした主要キャラクターたちの知られざる横顔、ムード・ホール研究家による『ムード・ホール』誕生から完成までの詳細な解説、カワイオカムラについての英語テクストからの翻訳、なんとなく映画っぽいイントロダクション、各界のクリエイター、批評家、キュレイター、映画関係者、書店関係者、大学教授からの多数のコメントなど、充実のコンテンツ。鮮やかなフルカラー、めくりのキレのいい紙、頑丈な中綴じ、満足度100パーセントの全28ページ(表紙込)。
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